粒状硫黄
S
black sulfur
硫黄というと黄色い結晶を思い浮かべると思います。
噴気孔から水蒸気と共に噴き上げて黄色く結晶している、
北海道の地獄谷や硫黄山などで結構簡単に見ることのできる硫黄です。
あまりイメージすることのない硫黄
それがこの黒いつぶつぶです。
火口湖内で
硫化鉄(FeS2)と反応すると硫黄は黒くなります。
火口湖の底に融解した状態で沈澱した硫黄
(硫黄の融点は112.8℃)
そこを高温の水蒸気が通り抜け
吹き上げられた水中で急冷された
ものが粒状になるそうです。
つまり、このつぶつぶ。
煮えたぎった
ある程度水深のある
(水圧で沸点が下り、硫黄の融点まで水温が上がる)
火口湖でしかできないのです。
なので、一般の人にとっては普通立ち入り禁止エリア。
憧れてもなかなか生では見れないつぶつぶなのです。
登別の大湯沼、この煮えたぎった火口湖
(沼底から130℃の源泉が沸き、表面は40〜50℃)
ここから溢れ出た湯が
川となって流れ出し、
足湯になっている場所があります。
ここの足湯で、足を湯につけるだけではなく
歩き回っていると指の間に挟まる黒いつぶつぶがあります。
よく見ると半円をしたそれ
もしかして粒状硫黄?
流れにのって運ばれてきているのかしら?
肉眼ではパッと見、半円に見えますが
ルーペで観察すると
中央に盛り上がりのあるUFOの様な形をしています。
砂浜の砂も元は様々な由来の岩石です。
足指についた粒のそのひとつにも
地球の不思議が隠れているなんて面白いですね。
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