魔法の庭は科学室

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2017年8月13日日曜日

Thymus タイム

Thymus
シソ科イブキジャコウソウ属 


グラウンドカバー
コンパニオンプランツ
春〜夏の花期
カラーリーフ
香草

タイムを植えているだけで庭にはこれだけの益があります。
我が家を彩る4種類のタイムたちを紹介します。

みな同じタイムと言っても性質はなかなか違います。
あった場所、あった植え方を知ってこそお役立ち植物
タイムの本領発揮です。
それぞれの特徴と必要な世話を記載しています。


Thymus serpyllum 'longicaulis'
ロンギカリウス
花期5〜6月
Thymus vulgaris
コモンタイム
花期6〜7月

Thymus quinquecostatus
イブキジャコウソウ
花期6月下旬〜7月上旬

Thymus pulegioides 'Foxley' 
フォックスリータイム
花期7〜8月
上の写真は花期の順に並べてあります。

ここからは各品種を比較しつつ紹介していきます。



クリーピング(匍匐性)の代表格
ロンギカリウスはとにかくグラウンドカバー向けです。
一度根付いてしまえば乾燥も気にしません。
美しく育った姿は緑のカーペットです。

匍匐した先で出た根を利用して簡単に移植できますが、
その場合根付くまでは乾燥しないようにします。
根が浅いので、増えすぎた時はいらない部分を切って抜きます。
管理も簡単で素晴らしいです。
葉から良い香りがします。


コモンタイムはハーブの王道。
料理にはコモンを使います。
左がロンギ、右がコモンです。
立性で、古くなった株は木化します。
ハーブとして使うのは若い芽の方が良いし、
木化した株は春先の寒風後に枯れることも多いので
雪の前に刈り込んでいます。
小さな垣根として地ぎわに植えています。


手前のレンガ沿いのこんもりとしたのが
イブキジャコウソウ。
木のアーチの奥を這っているのがロンギです。
イブキジャコウソウは日本原産の唯一タイムのです。
ハーブとして利用されることはないというだけあって
葉からは香りがしません。
花は甘い香りがします。
他の3品種は「花の香り」を意識したことはありません。


左フォックスリー、右がロンギです。
フォックスリーは今(8月上旬)花の盛りです。
コモンタイムの様に高さもありますが、
横にも広がります。
この後株が大きくなるとまた違ってくるかもしれませんが、
コモンとロンギの中間の様な性質です。
今は花が美しいですが、緑と白の可愛らしい葉は、
庭の良いアクセントです。

香りのする葉は毛虫等がよりにくくなりますし、
咲いた花に引き寄せられて
ポリネーター(花粉媒介者)がやって来ます。
春早いうちに花咲く地味なぶどうの受粉には
ロンギにやってくる蜂の存在が不可欠です。

池と同じく庭も、
なるべく自己完結型にすると手がかからずとも
美しい姿を保つ様になります。

2017年8月11日金曜日

夏の毒毛虫

Caterpillars of the summer

に詳しく書いてきましたが
春先〜初夏にかけて毛虫に備えておくと
そうそう夏場は毛虫の被害にあいません。

しかし今年は新しいヤツが現れました。

がーん。
顔はけっこうかわいい(気がする)

ぶどうにつきます。
ぶどうは毛虫がつきやすいと言われますが
うちではほとんどついていませんでした。
(たまのさすらい毛虫くらい)

この毛虫の特徴は
小さい頃からコロニーをつくりません。
糸でぶら下がります。

ぶどうにつく糸を引く毛虫と言えばマイマイガです。
マイガマイガかしら?と油断したら違いました。
なぜってとりあえず毒毛虫です。(やられた)

マイマイガは顔が「はらぺこあおむし」
みたいに八の字なのが特徴らしいのですが、
彼は八の字顔ではないし、
「マイマイガは皮膚の弱いひとならかぶれる」
程度の毒なので、
彼はがっつり毒毛針持ちでした。

かなり調べたのですが、正体は判明しませんでした。

糸をひくタイプの毒毛虫ってあまりいないんですね。
チャドクガもコロニー時期には糸を出すのですが、
ぶら下がっているところなどはみたことがありません。

糸を引いて逃げる性質のせいでか
ポロポロコロコロとすぐ転って逃げるので
葉ごと切って燃やすのが難しいのです。
ちょっとの振動でも葉上を転がって糸で逃げようとします。

止むを得ず割り箸でつまんで洗剤液(※1)で殺す方法をとりましたが、
今度は葉に張り付くので大変です。
(油断すると転がる)

ぶどうが収穫前なので、葉ごとがんがん燃やすわけにもいかず、
収穫時に子どもが刺されない様に放置するわけにもいかず。

今度はトーチ型のバーナーを投入しようかな?
でも転がって逃げそう。


青みがかった緑色で黒い網目模様、頭が真っ黒い毛虫です。
黒い点状の模様があるので、毒針もちかな?
と思って気はつけましたが
コロコロ攻撃にやられました。

おまけ
スズメガの幼虫。毒はないので観察後にもどしてあげました。

(※1)毛虫は毛の間に空気を溜めるので、青虫と違って水に入れたくらいでは死にません。
台所洗剤を水で薄めたものに入れると空気が溜められくなるので、普通の虫と同じく溺れて死にます。
殺せますが毒針の効果は残るので、トイレなどに流すか、死骸を燃やすかして処理します。

2017年6月14日水曜日

毛虫との付き合い方

注 下に毛虫の写真があります。

毛虫にも毒のあるものとないものがいますが、
まず、毛虫を見たら毒があると思って気をつけましょう。
かくいう私もこれだけ気をつけていても
2年連続で皮膚科のお世話になっています。
(処方は抗ヒスタミン剤と、ステロイド強)

毛虫にやられると白く硬くつぶつぶができて繋がります。
虫刺されの5倍くらいかゆいです。
ちょっと痺れます。
毛虫には本当に気をつけましょう。

毛虫に気をつける時期としてはまさに初夏の今ですが、
毛虫の大発生を防ぐには
春先、晩夏、初冬が大切だと私は思っています。


時期ごとの毛虫と物理的対策

※ 毛虫の対処方(経験上これが一番安全でした)
  ゴムの手袋をする
  静かに葉、または枝ごと切り取る(驚かせると毛を飛ばすので)
  安定した場所におき、バーナーで燃やす。
  バーナーは雑草焼き用のカセットボンベを使用するもの(2500円程度)  
  あまりにも大きいコロニーや、切り取るのに危険を要する場所の時は、
  植物の本体ごと軽く炙る
  (生木は簡単には燃えません。植物の種類、サイズによってはダメになってしまう 
  ものもありますが、毛虫によっても同様の被害は免れないので、
  枯れる覚悟でやります。毛虫被害の方が大きいからです)
  

 雪解け 
  目を盗んで越冬した小さな毛虫がコロニーで固まっています。
 芽吹きの頃
  目を盗んで残っていた卵が孵り、こどもがコロニーでいます。
  庭の中でも毛虫が特に好む植物(バラ科など)
  ありますので、つきやすい種類を重点的に見回ります

  このコロニーは何十匹単位です。
  初めのうちは固まって葉を食べ尽くしながら移動するので、
  葉っぱが骨になっているのを見つけたら必ずその付近にいます。
  ある程度大きくなるまでは固まっているので、
  ここで発見して退治するのが一年でもっとも最重要です。
  見逃すとそれだけの数が庭中に広がります。

夏 
 初夏
  どんなに自宅でコロニーを撲滅していたとしても、毛虫は道路を大移動してきます。
  穴が開いたり、大きく削れた葉があれば、
  近くにはかなり成長した単独行動の毛虫が、裏側に潜んでいます。

  移動してきた毛虫は普段つかないような植物に付いていることもあるので、
  私はこの時期油断して刺されてしまうことが多いです。

  初夏にやっておきたい毛虫対策をこちらにまとめました
 
 晩夏
  北海道では夏の終わりから秋の初め〜終わりまで、
  ずっと蛾の産卵時期があります。
  毛虫の卵は毛で覆われているのでわかりやすいです。
  好みの植物の葉裏、しかも下の方などの見つけにくいところにあります。
  卵を覆う毛にも毒があるので、木の棒などでめくりながら確認していきます。
  卵も毛虫と同様に、刈り取り、燃やします。
  
 
 初秋
  第2弾のコロニーが出ます。
  
 晩秋
  第2弾の産卵があります。
  壁などにも付いているので、家の周り中を見て回ります
  (壁に付いているのはドクガよりマイマイガなどの卵の場合が多いですが、
  どちらにしろ大量発生は困ります)
  冬囲いなどで葉を落とす時、卵の毛針にやられないように気をつけます。


庭の管理

 「葉が混み合っている」
 「地面近くに葉が茂っている」
 と、発見が遅れたり、新しく毛虫に取り付かれやすくなります。
 雨が続いたり、庭に出る暇がない。
 そんな時があっても大丈夫なように、毛虫につかれにくい、毛虫を見つけやすい。
 そんな庭にする様にこころがけましょう。

 下の写真は
 エキノプス(ルリタマアザミ)
 ブラックベリーです。
 下の方の葉を早めに刈り込み、立ち姿をすっきりさせます。
 ブラックベリーのシュートは残したいので、
 この先の成長を待って、下の方のすべて葉を落とします。
 また花芽を確認しながら、さらに枝を刈り込んでいきます。
 ブラックベリーは強いので、剪定時期をあまり気にせずガシガシ切ります。
 ブラックベリーは実が熟す時期に重なって第2期の毛虫が発生するので、
 なるべく早期発見に努めます。

 いちごなど、高さを出せないものは周囲にミント(増殖するので徹底管理)
 にがよもぎなどを植えています。

 毛虫のつく植物、つかない植物、毛虫が寄り付かない植物。
 それらを理解してうまく付き合いましょう。
 
 また、食用、ハーブ類ではない植物で、
 毛虫の好むものはひとまとめの花壇に植えて、
 オルトランなどを撒いています。







参考 

 毛虫のつきやすい植物(我が庭)
 
 ※チャドクガ        ※ヒメシロモンドクガ
   ブラックベリー       グズベリー
   ブルーマロウ        ブルーベリー
   いちご
   ホップ
   レモンバーム


 毛虫が嫌う植物(我が庭)

 ミント にがよもぎ
 (タイムやモスキートブロッカーにはよく絡まっているので、
  避けにはならないようです)

チャドクガは桜やサクランボ、バラ、エキノプスにもつきますが、
上の4種が好きなようです
ホップはコロニーはできず、単体のものに狙われるようです。
ヒメシロモンドクガもコロニーではなく、どこかから歩いてきているようです。


こういう葉っぱをみかけたら気をつけましょう
(ティアレラ)

チャドクガ
(ブラックベリー)


北海道にはよく生えているでっかい雑草
エゾノギシギシ

これにもチャドクガが群れています。
見かけたときは注意してください。
葉っぱがスカスカになっていると近くにいる可能性があります。


ネアンデルタールの薬師に学ぶ

イザの庭(薬になる植物)

Medicinal plants ブログタイトルのイザ、 ネアンデルタールのまじない女(薬師)から クロマニヨンのエイラに受け継がれた すばらしい植物たちの知識 私もイザに導かれて、植物の世界に魅了されました。 私のイザの庭にもずいぶん植物たちが...

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