浜益の海岸で火山岩をたくさんみてきました
みなれた火山岩とはちょっと違う石を
判別してみました
前回の蜂に続く見分けるシリーズです
とりあえず目についたのは 堆積層 |
下の方は火山灰 固まっておらずぽろぽろ崩れます 結晶を多く含み火山灰とわかります |
上の方は泥と混じっています |
岩が波に洗われています しましまがあり、白っぽいので 流紋岩の岩礁だと思われます |
きれいな流紋があって白っぽいものは 同じく流紋岩で良さそうです |
波で削られてフレッシュな面が出ているので 斑晶が確認しやすいです 斑晶の形で 凝灰岩ではなく火山岩だとわかります |
ここらへんは溶結凝灰岩の様にも見えますが 地面なので、ルーペで見にくいので保留 上の岩礁と同じだとすると流紋岩なのですが |
一枚続きではないので判別しにくい
火炎模様が綺麗な流紋岩と その周辺には安山岩 |
奥の方には節理が 表面が風化していてわかりにくのですが うっすらとしまが見えるので、 岩礁を作ったのと同じ流紋岩でしょうか? |
個別に石を見ていきたいと思います
火山岩を調べる時に参考にしているのはもっぱら
全農協観察と発見シリーズ「石ころ博士入門」です
火山岩ならこの本が一番わかりやすいと思います
しましまが綺麗ですが 安山岩かな 流紋岩と安山岩の中間くらいの火山帯だったのか、 二種類の噴火があったのか |
モザイクで緑色が綺麗なのは凝灰岩 緑色のものをグリーンタフと言いますが グリーンになってくれている凝灰岩は わかりやすくて良いです |
上の石とそっくりですが こちらの方が多く斑晶を含みます 積丹の凝灰岩はもっと青っぽいグリーンで 場所で色が違うのが面白いです |
軽石の様にみ見えますが 重たくやや詰まった感じがするので 発泡したガラス質の細流凝灰岩 ではないかと思います |
上下が焼けている感じなので これも体積中の石英質の多いところが 熱を受けて発泡した後固まった様に見えます 上と同じ細粒凝灰岩ですが こんな感じでできるのかな? と予想ができて面白いですね その下の石はものすごく重いので緑色岩かな 玄武岩質の石はここでは珍しいので 南側の玄武岩質の火山由来の石が ここの火山で変性されたのかしら? |
普通の凝灰岩と思って拾ったのですが 見た目より硬くて重いです。 硬いのですが表面から砂が剥がれ落ちるので 溶結凝灰岩でもなさそう 発泡痕がないし、線状の破片が見えるので やはり凝灰岩なのでしょう 昭和新山っぽい色なので、 火口付近で焼けるような変質を受けたのかな? とか想像します |
わかりやすく軽石 色からして流紋岩質ですね |
ちょっと珍しい石も拾いました
この場所というか、
私の知る範囲ですが北海道の西の海岸線沿いは
火山岩地帯で
深成岩はあまりみつかりません
厚田でもたまに拾いますが
噴火の時に少しだけ噴出したのか、
流れ着いたのか
閃緑岩自体これひとつしか見つけられなかったのですが
白味が強いので石英閃緑岩 中央の灰色が気になります |
裏返してみるとこんな感じ 中央に石を飲み込んだ感じですね 深成岩のできるあたりで できる黒っぽい石はたいてい輝石か角閃石なので 輝石っぽい詰まり方じゃないので 角閃石かと思われます 石英閃緑岩角閃石ゼノリス(捕獲岩) かっこいい |
今回見分けてみた石たちですが
判別が間違っているかもしれません。
たどった思考の道筋を残しておくと
後でもっと増えた知識で見返した時に、
正解に辿り着けるかもしれません。
間違っているかもしれなくても、
観察し、調べて、考えて見ることが大切だと思います
その上で
標本作成で大切なのは
採取した場所です(次に日付)
分類は、間違っていてもいいのです。
後で大元の分類が変わるかもしれないし
間違った分類でも、誰かが見た時に正すことができるから
石を拾ったらとりあえず分類してみましょう。
そして、拾った場所と日時をちゃんと入れて
標本にするとかっこいいのです
参考にしている書籍たち だんだん増えてしまう |
少し貴重な石や、指準になるような石は ふたのある標本箱に入れて 場所、日付、化学式を入れています これはインテリアとして名前だけいれたものです 標本としては失格なのですが (場所、日付をいれると額に入らなかった) ただの石がこんなにおしゃれになります |
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