A craftsman's kaseki of " Dr.STONE"
Kaseki was in Japan.
あり得ているのは
カセキじいちゃんのおかげと
言っても過言ではないカセキじいちゃん
日本にはリアルカセキ様が
いらっしゃいました
その技術力が
世界唯一の実験を可能にしていたことを
ご存知でしょうか?
地震波の計測により
地球の構造は
地殻(6~30km)
上部マントル(地表から410km)
マントル遷移層(同660km)
下部マントル(同2600km)
最下部マントル(同2890km)
外核(同5150km)
内核(同6370km)
下図参照
と、わかっています
現時点でマントルまで掘り抜いての到達できてはいません
火山やプレートの運動で
上部マントル200kmくらいまでの鉱物は
地表まで運ばれてくるので
実際に観察することができます
そうして
上部マントルはほぼ
カンラン石でできていることがわかりました
そのさらに深く
そこから先はどんな鉱物でできているのでしょう?
元素組成が一緒だとするならば
高圧・高温をかけることで
実験室でつくり出すことができるのではないか?
100年以上前から
世界中でチャンレンジが行われてきました
マントル遷移層を構成する鉱物は
マルチアンビルという
(タングステンで押しつぶす)
押し込む方式の高圧実験で判明しています
そこから先
タングステンも変形してしまうほどの
高圧の実験には
ダイアモンド・アンビル・セル
単純に説明すると
ダイアモンドで挟んで押し潰す装置が
使用されます
その結果
相転移(結晶構造の変化)した
鉱物が確認されました
上部マントル(カンラン石)
マントル遷移層
(ウォズリアイト520km~リングウッダイト660km)
下部マントル(ブリッジマナイト)
このブリッジマナイトの構造が非常に安定しているため
(ペロフスカイト構造)
最下部マントルは
相転移ではなく
温度または科学組成が大きく変化した鉱物と
長らく考えられてきましたが
先のリアルカセキ
その日本の職人さんの技術が
100万気圧以上をかける実験を可能にしました
実験に使うダイアモンドのカットは
1μm(1000分の1mm)以下の精度で
手の感覚を頼りに削っているそうです
結果
最下部マントルの主要鉱物は
ブリッジマナイトが相転移した鉱物
ポストペロフスカイト
(ニックネーム)
であると発見されました
作図 髙橋伽観 |
ポストペロフスカイトの論文は
サイエンスにて発表されていますし
マントルの構成鉱物についても
ネットで調べればすぐにわかりますが
今回この記事は
ポストペロフスカイトを発見された
廣瀬 敬教授の著書
その内容にそって
書かせていただいました
詳しくはぜひ
「地球の中身」を読んで欲しいので
最小限の必要な情報で書いています
高校地学の参考書などもよく読んでいるのですが
説明が微妙であったり
内容が薄いせいでわかりにくくなっていたりします
『「???」「???」「あー、そうか」みたいな(笑)』
廣瀬先生の本は短く簡潔であっても
必要な情報はきちんとあることで
とてもわかりやすく
さらに面白く読めます
そして廣瀬先生がふれていた
ダイアモンド加工のところでは
ドクター・ストーンの読者は
「リアルカセキじいちゃんだ!!」
との思いを抱くに違いありません
Dr.STONEの世界観は決して不可能ではない
科学の夢が膨らみます
カセキじいちゃんを知らなくても
「地球の中身」ぜひ読んでみてください
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