Ready for winter
秋の庭作りの後の週明け。
2017年の冬はこのまま根雪になりそうな勢いなので、
雪かきをしつつ、ぶどうとサクランボ、
ブルーベリーとゴールドクレスト(雪囲い必須)
の雪囲いをしました。
その後雨で半分くらいは溶けて、
バラも顔を出したのでなんとか残りも囲いきれました。
最初に雪囲いをした日 イザの庭のヒソップの頭だけ出ている |
雪囲いの仕方は書籍などにも載っていますが、
やはりやってみないとわからない。
また、しっかり雪囲いをするのには時間もかかります。
「なるべく簡単に効率的に」
我が家ではポイントだけを抑えてなるべく簡素に雪囲いをしています。
周囲の立派な雪囲いと比べると見劣りがするかもしれません。
それでも十分に役目を果たしてくれています。
基本的に積雪地域の雪囲いとは
主に春先の雪解け時に枝が折れない様にするためにあります。
また、覆いも春の雪解け時に凍りついた雪で枝葉が剥がれないためにあります。
なぜ春先かというと、雪山の下に埋もれているときは、
雪自身がその重さを自分で支えているからです。
そして雪解け時期に凍ったり溶けたりする雪はどんどん重くなります。
そして氷付いたものがその重さで剥がれる時に、
枝葉が一緒にもがれたりするのです。
もちろん品種によっては寒さ対策であったり、
雪よりも上に出る部分へ対しての寒さ対策も必要であったりはします。
基本的には雪解けの固まった雪(氷)対策です。
※ 雪や気温の状況によって簡素な雪囲いでは越せない冬もあります。
※ 樹木の種類に合わせた雪囲いをしてください。
※ 植物自体の個体差・生育環境で越冬の基準は変わります。
雪囲いの資材を選ぶ時に気にかけること
その樹木に対して雪が断熱材となるかならないか。
植栽場所による荷重の違い。
植物、および積雪の環境。
雪囲いをする時に気にかけること
荷重のかかる方向。
環境に合わせた断熱、および防雪。
下の写真にそれぞれの雪囲いのポイントとともに
説明していますので、上記と照らしながら参考にしてください。
白樺 下の方は雪に埋もれる。 雪の堆積が出来る場所なので下の方を支えている この場所では下部はほとんど雪に埋もれるので、 基本的には雪で支える。 支柱は横からの荷重に対する備え、 引きずられない様に支柱で吊ってはいない。 樹自体の支えは植樹時の下の方の太い材木。 |
白樺 枝は雪の下になる部分と上に出る部分がある。 まだ小さなん木で細枝など折れやすいのでまとめて 三角にくくる 寒さには強いのでネットで覆う |
ゴールドクレスト 越冬には8℃くらい必要で 北海道では屋外での越冬は不可とされる。 乾燥に弱く実は室内での越冬もなかなか難しい。 5℃で越冬と言われるものは だいたい積雪下でならそのままで越冬可能なものが多いが、 ゴールドクレストはそれよりも寒さに弱く 積雪下なだけでは葉が黄色くなり弱る。 我庭ではむしろに包んで(これは麻布) さらに積雪下に置くことで 越冬している。 |
ぶどうの根元 ここは横に雪の堆積ができる。 丸太やスチールの棒では荷重に絶えないので ワイヤーネット。荷重が分散される。 |
バラ(バビロン) 枝を剪定した後、 三角に支柱を立てその支柱で枝を支えながらテープを巻く。 支柱で枝を吊っているイメージ。 この場所は自然な積雪しかないので、雪があまり固く絞まらないので この程度の作業。 剪定してあることが大切 |
ミニバラ 3株まとめて三角の支柱の内側に入れる 本当は葉を落とす。 溶けた雪の合間を縫って作業したので、ちょっと手抜き。 (剪定はしてある) |
サクランボ 昨年までは上部が半分雪に埋もれる高さだったのでネットで巻いていたが 今年は枝を支えるだけにした。 枝が広がって裂けない様に各枝が引っ張り合う様にしている。 もう少し幹が太くなったらこのテープもいらない。 |
ブルーベリー 3本の樹に対して6本の支柱で囲み、まとめてネットで覆っている。 ブルーベリーは枝が細く春先に折れやすい ネットで囲むことで枝折れを防ぐ。 ここも自然な積雪の場所なので 支柱で囲んであるので、全体的な荷重は支柱とネットで耐える。 |
ヒバとスモークツリー ここも自然積雪 ヒバは春先凍りつくと葉が剥がれるのでネットで覆ってある 覆うついでに支柱で三角に囲んである。 むしろで囲むと蒸れて色が悪くなったのでネット。 スモークツリーは支柱に縛りつけて吊っている。 |
ヒースガーデン奥のスモークツリー ここは完全に圧雪の下になる。 雪解け時には支柱も折れている。 折れつつなんとか支える感じで内側にまとめている。 雪山で子どもが遊んで踏み抜いたりするので目印がわりに 緑色のテープ。 右に見えているのはクレマチス 新枝先なので、雪に埋もれてしまったからこのまま春を迎える予定。 (本来は根元まで切る) |
ポイントを抑えながら試行錯誤することで上手になれます。