魔法の庭は科学室

魔法の庭は科学室
新規理科好きHP↑https://magicalsciencegarden.jimdofree.com/

2017年11月30日木曜日

雪囲いのポイント

Ready for winter


秋の庭作りの後の週明け。
2017年の冬はこのまま根雪になりそうな勢いなので、
雪かきをしつつ、ぶどうとサクランボ、
ブルーベリーとゴールドクレスト(雪囲い必須)
の雪囲いをしました。
その後雨で半分くらいは溶けて、
バラも顔を出したのでなんとか残りも囲いきれました。

最初に雪囲いをした日
イザの庭のヒソップの頭だけ出ている

雪囲いの仕方は書籍などにも載っていますが、
やはりやってみないとわからない。
また、しっかり雪囲いをするのには時間もかかります。
「なるべく簡単に効率的に」
我が家ではポイントだけを抑えてなるべく簡素に雪囲いをしています。
周囲の立派な雪囲いと比べると見劣りがするかもしれません。
それでも十分に役目を果たしてくれています。

基本的に積雪地域の雪囲いとは
主に春先の雪解け時に枝が折れない様にするためにあります。
また、覆いも春の雪解け時に凍りついた雪で枝葉が剥がれないためにあります。
なぜ春先かというと、雪山の下に埋もれているときは、
雪自身がその重さを自分で支えているからです。
そして雪解け時期に凍ったり溶けたりする雪はどんどん重くなります。
そして氷付いたものがその重さで剥がれる時に、
枝葉が一緒にもがれたりするのです。
もちろん品種によっては寒さ対策であったり、
雪よりも上に出る部分へ対しての寒さ対策も必要であったりはします。
基本的には雪解けの固まった雪(氷)対策です。

※ 雪や気温の状況によって簡素な雪囲いでは越せない冬もあります。
※ 樹木の種類に合わせた雪囲いをしてください。
※ 植物自体の個体差・生育環境で越冬の基準は変わります。

雪囲いの資材を選ぶ時に気にかけること
その樹木に対して雪が断熱材となるかならないか。
植栽場所による荷重の違い。
植物、および積雪の環境。

雪囲いをする時に気にかけること
荷重のかかる方向。
環境に合わせた断熱、および防雪。

下の写真にそれぞれの雪囲いのポイントとともに
説明していますので、上記と照らしながら参考にしてください。


白樺
下の方は雪に埋もれる。
雪の堆積が出来る場所なので下の方を支えている
この場所では下部はほとんど雪に埋もれるので、
基本的には雪で支える。
支柱は横からの荷重に対する備え、
引きずられない様に支柱で吊ってはいない。
樹自体の支えは植樹時の下の方の太い材木。

白樺
枝は雪の下になる部分と上に出る部分がある。
まだ小さなん木で細枝など折れやすいのでまとめて
三角にくくる
寒さには強いのでネットで覆う

ゴールドクレスト
越冬には8℃くらい必要で
北海道では屋外での越冬は不可とされる。
乾燥に弱く実は室内での越冬もなかなか難しい。
5℃で越冬と言われるものは
だいたい積雪下でならそのままで越冬可能なものが多いが、
ゴールドクレストはそれよりも寒さに弱く
積雪下なだけでは葉が黄色くなり弱る。
我庭ではむしろに包んで(これは麻布)
さらに積雪下に置くことで
越冬している。

ぶどうの根元
ここは横に雪の堆積ができる。
丸太やスチールの棒では荷重に絶えないので
ワイヤーネット。荷重が分散される。
バラ(バビロン)
枝を剪定した後、
三角に支柱を立てその支柱で枝を支えながらテープを巻く。
支柱で枝を吊っているイメージ。
この場所は自然な積雪しかないので、雪があまり固く絞まらないので
この程度の作業。
剪定してあることが大切

ミニバラ
3株まとめて三角の支柱の内側に入れる
本当は葉を落とす。
溶けた雪の合間を縫って作業したので、ちょっと手抜き。
(剪定はしてある)

サクランボ
昨年までは上部が半分雪に埋もれる高さだったのでネットで巻いていたが
今年は枝を支えるだけにした。
枝が広がって裂けない様に各枝が引っ張り合う様にしている。
もう少し幹が太くなったらこのテープもいらない。


ブルーベリー
3本の樹に対して6本の支柱で囲み、まとめてネットで覆っている。
ブルーベリーは枝が細く春先に折れやすい
ネットで囲むことで枝折れを防ぐ。
ここも自然な積雪の場所なので
支柱で囲んであるので、全体的な荷重は支柱とネットで耐える。

ヒバとスモークツリー
ここも自然積雪
ヒバは春先凍りつくと葉が剥がれるのでネットで覆ってある
覆うついでに支柱で三角に囲んである。
むしろで囲むと蒸れて色が悪くなったのでネット。
スモークツリーは支柱に縛りつけて吊っている。
ヒースガーデン奥のスモークツリー
ここは完全に圧雪の下になる。
雪解け時には支柱も折れている。
折れつつなんとか支える感じで内側にまとめている。
雪山で子どもが遊んで踏み抜いたりするので目印がわりに
緑色のテープ。
右に見えているのはクレマチス
新枝先なので、雪に埋もれてしまったからこのまま春を迎える予定。
(本来は根元まで切る)

ぶどうの雪吊り
枝が下に引かれて落ちない様に
負荷のかかりそうなところを縛っていく。
詳しくはぶどうの剪定を参照してください

私も手抜きな雪囲いで冬に負けずに越せる様になったのは2年前です。
ポイントを抑えながら試行錯誤することで上手になれます。


さとらんどのガーデン

Sapporo City Rural Park
SATOLAND

Perennial Grass flower bed

さとらんどの
ヒースガーデンについてはすでに書きましたが
さっぽろさとらんど(田園テーマパーク)
札幌市東区丘珠町584番地2 公式HP

他にも、ハーブガーデン・宿根草ガーデンがあります。

昨年、今年と秋になって訪れているさとらんどでしたが、
来年は5〜9月の花のある季節に訪れようと心に決める次第です。
(動物・農業のイメージ先行でした。ごめんねさとらんど)

ハーブガーデンの案内はわかりにくい感じですが、
宿根草ガーデンは
花の名前がみな書いてあるのでとても親切です。

この花の少ない時期でもそれなりに楽しめます。

我が家にもあるフェツスカ

10月でも咲いているシュウメイギク

アサギリソウ

コルチカム

ヒース

アジュガ

ローズヒップ


イザの庭の冬仕度

Medicinal plants garden in november


ブログタイトルでもあるイザの庭
我が家の薬草ガーデンです。
11月下旬に入ってあっという間に雪の下になりましたが
11月に入ってからもずっと緑でした。
本当に雪に埋もれる1月から3月以外では
緑のまま使える薬草もある様です。

植物たちの冬へ向けての様子を紹介します。
基本的には
「根元に芽を出す」
「地に伏せる」
カワラハハコやハハコクサ、ベルガモットなどはそのまま枯れています。
ホップは刈り込んだ根元にすでに芽が顔を出しているものもあります。

普段の様子とは違う「冬支度」を見せた植物の写真を紹介しています。

今回少し拡張しました
ヒソップ
根元に小さな目がたくさん。
まだ上は青いのですが、もう少ししたら切ります

ニガヨモギ
こちらも根元に若い芽が。

セントジョンズワート
夏場は丈高くなるのですが、冬場は地を這います

ローマンカモマイル
こちらも地に伏せています


亜麻も根元に若い芽を用意しています。
写真にはありませんがノコギリソウ(ヤロウ)も地に伏せ気味になっています。
草丈があれば雪から顔を出し、その部分が寒さにやられます。
みな地ぎわに潜んで春を迎えるのですね。
今から芽を用意している草たちは春の活動も早いです。
薬としてだけではなく、は春一番にビタミン(青物)
として重宝であったというのが納得できる冬越しの姿です。

2017年11月28日火曜日

ドラゴンのたまご

Daenerys’s egg 



雪囲いをしていたら
白樺の枝の間に不思議なものをみつけました




まるで鳥の卵ですが木から生えているようです。
虫の卵にしては硬い。

まるで小さなドラゴンの卵?
夢が膨らむ魔法じみた色と形です。


もうひとつありました。
こちらは白が多い感じ

実はイラガの繭です。
こんなに綺麗なのに
とっても強力な毒蛾の繭でした。
(がっかり)
イラガの毛虫を見かけた覚えはないのですが

枝から外して捨てます。
外側は触っても大丈夫です。
(でも怖いからハサミ)






割ってみると
中の前蛹にはまだ毒針が残っています。
割ってしまえば冬越しはできないので
枝から外した後は気をつけながら殻を割って
さようならします。
じゃないと来年イラガの大発生になりかねません。

それにしてもとっても綺麗なのに。

なんだか悔しいですね。

2021.6.13更新

2017年11月21日火曜日

秋の庭作り(雪囲い前の手入れ)

雪囲いまではまだちょっと早かった11月の初旬。
11月にしては思った以上に緑も花も残っていました。
雪囲いを遅くすると言うことは、
根雪との競争になると言うことなので、
少しづつ冬に向けての今できる支度を進めていました。

モスキートブロッカーは枝を落とします。

まだ青くいい匂いなのですが、
根元に新芽もできてきている

なのでこんな感じに切り詰めます

グラスも植え替えました。
株を分けようかと思っていましたが、
子どもがたくさん出ているので親株は親株のまま
必要とされそうな所に移植しました。

カレックス
掘り返すのも一苦労

長靴(22.5の足)が写っているので
大きさがわかると思います。
植え替えにあたって根を半分ほどに削ります。
株わけたい時はもう少し綺麗に土を落とし、
根と葉の状態を注意しつつエイっと分けます。

同じくフェツスカグラウカも掘り上げました。

掘り上げたカレックスは
イザの庭を新しく拡張した部分に植えます。

隣が自転車小屋なので、
背景になるように期待しています。

その脇には日陰を作って日陰を好むクルマバソウを移植しました。

グラスを抜いた後には亜麻を移動。
カワラハハコなども少し広がりやすくなったはずです。
高さを出していちごものびのびとさせました。


この写真の左コンテナのある部分を庭として拡張しました
フェツスカグラウカの方は南の壁沿いに植えました。
雑草がまだ生えるので、対策になればいいです。
来春には小さいこどもたちも移植しようかな?と思っています
夏には土台部分に対してのグリーンカーテン効果が期待できないかな?

「宿根草は春先の活動が早いので秋のうちに植え替えましょう」
秋に植え替えれば、次年の成長は確実です。
しかし、雪解けすぐの芽がが動く前に
私は良く植え替えています。
雪解け後、土を軽くおこして
雪の下の半分腐葉土化した落ち葉を漉き込み、
さらにスギナの根を掘り出すのですが、
その時に状態を見ながら花壇のレイアウトを変えたりしています。

宿根草なので放って置くと、株がどんどん大きくなります。
もちろん秋に状態を見て春先を予想して、
植え替えるのが一番なのでしょうが、
春に株の状態を見ながら植え替えを行い、
花壇自体の管理を同時に進めています。
だって、春になったら新しい植物とか導入したくなるじゃないですか?



この植え替え作業をしたのが11月2日
ホップはぶどうを落とした日に一緒に刈り込みました

2017.11.1

リグラリアもこんな感じになっていたので
頭を落としました
頭を落として葉も減らした後、はじめて雪が積もりました。
週末にかけても雪予報です。

2017.11.2

2017.11.17

新しい庭の写真の通り、
一部の薬草たちは寒さにもめげずにまだ青々としていました。
このまま雪の下で過ごして春を迎えます。


2017.11.20


そして、週末の雪はこんなに積もりました。

本気で雪囲いが根雪との競争になってしまいました。

2017年11月18日土曜日

秋と冬の境界

Border of autumn to winter

落ち葉のふとんの記事を書いた後
今年初めての積雪がありました。

2日続けての積雪で
2日とも正午には雪は溶けてしまいましたが、
この2日間の間に秋から冬へと季節は移ったようです。

秋と冬の境界
我が家では
池の水が凍るか凍らないかです。
池の水が凍ると、とうとう冬がきたなと感じます。
(実は雪が厚く積もると池の表面は凍らなくなる)

積雪1日目
snow day 1

まだ雪は表面だけに積もっている
落ち葉のふとんで紹介した
地表までに空気の層があるのがわかるかと思います

積雪といっても落ち葉がまだ根元を守っている

バケツの溜め水
表面が氷かけているもののまだ凍ってはいない

池には変化なし


積雪2日目
snow day 2
クリスマスロースは調子が良さそう
地温があっても雪(氷)が直接着いてしまうと限界かな?

こちらも頭を垂れてしまいました

バケツの水が凍りました

落ち葉が凍ってない部分の一番上に浮いていてゆらゆらしてます。
表面から15cmほどまで凍っているようです

池も表面が凍りました

氷の暑さは1mmほど

蓮の池も凍っています

こちらの氷は2mmほど

池の水が凍ることについては
小さな池を作ろうでも触れています。
表面が凍っていても、魚たちは冬眠しているので大丈夫です。

今回撮った写真は興味深いものでした。
外気温と水温の関係を考えるには水量の差も関係してきますが、
蓮の池とバケツでは容量はそんなにはかわりません。
また、水量が多くても浅い池では凍結するのは実証済みです。

すっかり外に出ているバケツでは氷の厚さは15cm
地面下に水面がある金魚の池では1mm
縁が地面から出ていて
水面が地面より高い蓮の池では2mm

凍結震度、地温に対する観察に役立つデータだと思います。

2021.6.13更新

ネアンデルタールの薬師に学ぶ

イザの庭(薬になる植物)

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