魔法の庭は科学室

魔法の庭は科学室
新規理科好きHP↑https://magicalsciencegarden.jimdofree.com/

2018年6月22日金曜日

色変わりアジュガ

一部分だけ色が抜けて白くなっています。
この株だけなので、何か遺伝子にエラーを起こしたんでしょうね。
面白いですね。

来年もこんな風にかけた花が咲くのでしょうか?


ダボエシアも同じ株内で違う色の花をつけていました。

同じ原因なのか、違うのか、とても興味深いです。

2018年6月21日木曜日

厚田油田跡を見に行こう〜ビーチコーミング

Atsuta oil Field traces in Ishikari

厚田油田跡
なんてドラマティックな響き



北海道といえば石炭ですが、
実は石狩には油田がありました。
厚田油田と同じラインで茨戸油田もあり、
茨戸油田は過去に道内産油量の91%を占めていたのですが、
地元でも茨戸油田の存在を知っている人はほとんどいません。
茨戸油田の方は昨年に知って調べていたのですが、
今はどこにあるのかもわかりません(だいたいの場所はわかる)

それ以前に北海道で商業ラインに乗るほどの石油が出た過去があったこと自体を
知っている人はあまりいないのではないでしょうか?
厚田油田や石狩の地層については石狩市の
市民カレッジなどで紹介していますし、
地学を勉強している方達は知っていると思います。
(茨戸油田も札幌市の資料でちゃんと紹介されています)

それでも、
三笠にアンモナイトを見に行ったり、
博物館のワークショップで化石掘りに参加するレベルの私は知りませんでした。

そう、化石といえば三笠や夕張です。
ご近所の石狩の地層がそんなにも
古いものだということを知らずに過ごしてきました。
瑪瑙さがしのビーチコーミングのおかげで、化石もでることを知り
(当初出ることは知らなかったのですが、ノジュールを探した経験はあるので)
石狩の地質について勉強するようになりました。
そしてとうとう厚田油田跡の存在を知りました。

地図にも厚田油田跡の表記はちゃんとあるのですが、
ナビの指定した地点は???

あとで気が付いたのですがこのコンクリートはたぶんゲート
この辺りは廃屋があったり
道がものすごく悪かったり
(でも釣りの方がどんどん海へ入っていく)
ゲートも油田とは関係ない廃墟の一部だと思ってしまった

前述の石狩市民カレッジのページによると、井戸跡があって
石油が今も滲み出ているらしい。

ここはただの道???

というかこの道はビーチコーミングに来たことのある道。
もう少し行った先で車を止めたことがあるのでそこから探索してみることにしました。

海側にあるらしいというので海へ向かい、
海側が小高くなっていたのでそこから全体を一景。

「あー、ナビが言っていた地点から海側に向けて一列に柱が並んでいるからそこらへんかな?」

そうです。上の写真に写っている連なる柱に沿ってあるけばよかったのです。
反対側から向かったので、まず目に入ったのは、過去に染み出したのか石油くさくなんとなくアスファルト舗装された感じになっている道路。

そしてついに石油、枯れた植物の下に溜まって、
その浮力が植物を浮かせています。
つつくと中から油が浸み出して来ます。

ガスも出ています。


滲み出ているあたりは
天然のアスファルト舗装になっています。
北海道で石油が滲み出てくるところを見られるなんて、思ってもみなかった。

井戸跡は地図の地点から山側に登った先にありました。



火気厳禁と書いてありますが、海側の方がよほど火気厳禁だと思った。

その後は盤の沢層で化石探し。
いつもは海岸に落ちた思われるノジュールを割ったり、
瑪瑙や玉髄を拾っているのですが、
海岸に落ちる前は普通に土の中に埋まっているんですね。

玉髄

その後は当別の方へ次回の冒険先の下見に
アライグマの足跡を見つけました。


2018年6月10日日曜日

鉢物の植え替え

デコポン・ジャスミン・キャットニップ
を揃って植え替えました。
デコポンの鉢を大きくしたので順次お下がりです。
下ではジャスミンの植え替えの様子を紹介しています。
3年ほど植え替えていなかったのでそろそろ限界でした。



根がつまっているので葉先が茶色くなっている

花の咲いた枝はつるごと枯れるので、
花の咲いた痕跡のない枝、新しい芽のついている枝を残すようにして短く切り詰める

鉢から外したところ
もやは土はほとんどない

落とした土も灰のような石灰質なパラパラ
栄養まったくなし

新しい土との色の違い。
同じ培養土に植えていたはずなので、土はほぼ消費されたんですね。すごい。

根が固まっているのでほぐす。
外側の灰質をはがすようにする
あまりごしごしして根を痛めるのも怖いので
ぽんぽん叩くようにすると内側の詰まった土が落ちる
ほぐすと叩くを繰り返して根を柔らかくほぐす
もとの土を残すとか根鉢を壊さないとかの植え替えもありますが、
ここまで土が残っていないとどれだけ根をほぐして呼吸しやすくしてあげるか。
です。

デコポンなどは根もここまで張っていなく土もまだまだ残っていたので、
根鉢周辺をぽんぽん叩いて軽くほぐしただけで、そのまま新しい土に植えました。

2018年6月8日金曜日

初夏の毛虫対策

毛虫の歩き回る季節になりました。
雪解け後、春先にコロニーを見つけて退治しておいたとしても
3cmくらいに育った毛虫がどこからともなく現れます。
すでに成虫になったものも飛んでいて
新たに卵を産み付け始める時期でもあります。

もちろんコンパニオンプランツの力をかりて、
道路から現れる毛虫が侵入をためらうようにする。
植物にとりつきにくくする
などの事前対策も大切ですが、
この時期毛虫対策として効果のある作業は
『視認』をしやすくすることです。
つまり刈り込みです。

毛虫のとの付き合い方の記事に詳しくありますが、
毛虫のつく植物とつかない植物があります。
毛虫の好む植物をきちんと管理する手間が減らせます。

葉の混み合ってきたエキノプス
下葉をみな刈り込みます。
移動してきたタイプの毛虫は下の方に葉がないのでとりつきにくくなります。
また産卵されてコロニーができた時、見えやすいので発見がはやくなります。


エキノプス
刈り込み前

エキノプス
刈り込み後

下葉は陽があたらずきいろくなっているのでどんどん落とします。
また内側の方で伸びている花芽も混みすぎているようなら根元で切ります

ブラックベリー
ブラックベリーも毛虫の大好物です。
この状態ですとついた毛虫を発見することも難しく
また産卵もとてもされやすいので(影を好んで産卵する)
ブラックベリーでは一度実のついた枝は三年ほどで
更新すると良いので、古い枝はどんどん落とします。
株を更新するためのシュートは花が咲く頃に新しくでるので、
つき始めた花芽を確認しながら、内側にかぶる枝、古い枝、下の方の葉と
すかすかになるまで枝ごとどんどん剪定して行きます。

ものすごく混み合っている

緑色の若芽を残して旧枝部分はこの位置でカット


古い枝、すっかり木の肌になっている。

下の方のこういう小さい葉も根元で切る
ここまで枝を少なします。
切ってしばらくしてからの写真なのでまた少し下葉が出ている(また切ります)
この後実ががつくと重さで垂れ下がるので、
その頃には枝をまとめて高く縛りあげます。
うちにある毒毛虫のつきやすい植物は切っても平気なものが多いので、
とにかくすっきりさせます。
庭自体では植物は混み合っているのですが、
毛虫のつきにくい植物がどんなに混んでいても問題はないのです。

ホップも下の方はこんな感じにすかすかにしています。

桜も毛虫で有名ですが、桜にはあまり毒毛虫はつきません。
もしいても春先にコロニーをみつけて駆除しておけば、次の発生の前には
さくらんぼの収穫が終わるので、その後毛虫がついた時には
スプレータイプの駆除剤を使います。(でもそんなにつかないです)

桜など背の高いものに毛虫がつくと駆除も大変です。
毛虫にも好む順序があるので、管理しやすく毛虫がより好む植物を植えることでそちらに集めて駆除する。
私はこの方法でうまく付き合っています。
(ブルーマロウ・ブラックベリーによく集まります)
ブラックベリーは果実を取るため、毛虫がつかないように管理していますが、
ブルーマロウを周囲に植えることでそちらにたかってくれるので安心です。
(マロウは雑草化しているので、特に宿根草花壇にはカウントしていません)

2021.6.13更新

モルタルで造形物

草取りの合間に
ちょっと腰掛けてお茶でも飲みながら庭を眺めたい
少しでいいから高さが欲しい。
コーヒーのマグくらい置きたい。

「オサレななっかかっこいい花壇っぽい壁っぽいのが欲しいんだよー」

アバウトすぎる注文は自分以外の人には通じないので
自分で作ることにしました。

全部レンガを組むのはコストがかかるので、
コンクリートブロック(安い)で形を作りました。
『コンクリートブロックそのままはかっこ悪い』
と夫から苦情が来るので
モルタルデコの本を参考に
表面をレンガ風にして色を塗ることに。

使用したもの

コンクリートブロック(基礎10cm)
モルタル(土台・厚塗り用)
モルタル展着材(なんでもいい)
庭とお揃いのレンガ
ペンキ(水性)水彩絵具(ペンキにちょっとだけ混ぜる)
左官セット(コテとモルタルをねる大きな容器)
粘土ベラ・壊れた園芸バサミ(これでタイル模様を彫った)
小さなタケホウキ(削りくずやモルタルくずを履く)
ゴム手(使い捨て雑草抜きに使っているもの)
養生テープ
雑巾

※ 本当はアクリル絵の具を混ぜたかったのですが、
我が家にはリキテックスしかなく、百均では希望の色が見つからなかったため
水性ペンキは水で薄めていいので、
水彩絵の具をちょっとくらい混ぜるなら大丈夫かしら?とやってみました。
もしかしたら耐久性は劣ったかもしれませんが、
下地がモルタルでぬってあって石っぽいので多少禿げても気にしません。


1日目、モルタルでコンクリートブロック積んでいく(一部レンガ)
試しに部分的にレンガ風にしてみた。
半乾きの時にカッターなどで削って溝をきる

2日目、コンクリートブロックの穴の部分をスタイロフォームで埋める
レンガ風にしていた部分がいい感じだったので、そのままその作戦で進めることにする
展着材を塗って30分待つ間にサンドイッチでお昼
 お昼は固まったばかりのブロックに座って食べました。
こういうのがやりたくて作っています(笑)

側面を塗るのは難しいです。
低い面から初めてコツを掴んでから高い面に
コツは私のイメージ的としては吸盤

3日目、作業している2日間
暑くてしっかり乾いているので
色ぬりを始めます

水性ペンキなのでそこにちょっぴりだけ絵の具を混ぜ、
微妙に色をいれて塗っています。

4日目、重ね塗り
混ぜる絵の具の色を微妙に変えて石っぽい見た目に
モルタルはアクが出るのと、使った水彩絵の具の混ざりきらなかったところが少し滲んで出て来るので 、3日ほど、庭の水やりのついでに水をかけながらそのまま放置しました。


作業開始から約1週間
植え込み用の穴に植物を植えました

グラスが大きくなったらここから
「どーん」と伸びて素敵なはず
あたらしく拾ってきた石もここで干しています

こちらの面は隣の庭と違和感が内容にこんな感じに
娘曰く枯れ木のオブジェ(w)
ちょっと写っているハートは余ったモルタルをハート型にして
レンガにくっつけて色を塗ったもの。こういうのもかわいい。

全体の色を白っぽくしたのは
ちょっと写っている自転車小屋の壁に合わせたからです。
(自転車小屋も自分で塗りました)
自分で作ることによって安くすむ上に、作る楽しさもあります。
自分の庭に合わせた造形もできます。
今回はスタイロを穴埋めにしか使いませんでしたが、
立体の造形をスタイロで作ることで、さらに幅が広がります。
色を塗ることで、モルタルの扱いが下手でもカバーできます。
植物を植えるだけでなく、こういう造形も庭づくりの楽しみの一つですね。

上にも書きましたがモルタルデコの書籍はこちらに紹介していますので、
よければ参考にしてみてください。

初夏の花壇(2018)

6月に入って急に夏日が続きました。
庭は一気に夏モード

スノークィーンが開花しました。
パテンス系とはいっても前年枝は残していないのですが
相変わらず早い開花です。

今年はじめて黄色いアキレアの花が咲きました。
植えて3年目なのです。
赤いスモークツリーは
なんと6年めにしてやっと花がつきました。
きっと雄株だったんだろうと思っていたので嬉しいです。
(いやこのままちいさくまとまって終わるかも)
ハハコグサも初めての開花です。
可憐な白い花です。
バニーズは一年草なのですが、
溢れたタネでたくさん出てきてくれます。
いまや宿根草花壇にはかかせないカワイコちゃんです。

今、庭に来るハチはセイヨウミツバチばかりです。

常連のマルハナバチたちがほとんどきません。
まさか紫の花がないから?
(ちょっとはあるけれど、今はほぼタイムのピンク)
と、思いながら百合が原の藤棚を見に行ったら、
いました。
オオマルハナバチ

マルハナさんは紫の花が好きなようです。
ラムズイヤーが咲いたらやって来るのでしょうね。

クレマチス
パテンス・スノークィーン


アパガンサス

アキレア
(ノコギリソウ)

ショウブ

タイム
ロンギカリウス
セイヨウミツバチ

トリフォリニウム
バニーズ

スモークツリー

ミニバラ

ハハコグサ

オノエマンテマ
カーペットかすみ草

2018年6月7日木曜日

ホップの管理(春〜初夏

ホップは地植えにして3年くらいになると、春雪解けとともに芽が出てきます。
伸びた芽は自然にカーブがかかって固まっています。
無理に誘引しようとすると折れてしまうので、
芽が20cm頃に伸びてきたあたりで支柱を組んでしまいます。
(ネットをかける場合はこの時点でかけます)

4.4雪解けすぐ


5.1支柱を立てる

支柱の立て方や紐での吊り方は環境しだいだと思いますが、
可能ならば3mくらい欲しいです。
我が家では試行錯誤の上、最近はたけを針金固定して枠組みを組み、
支柱に直接は巻きつきにくいので、麻紐をわたします。
こにタケ部分は冬囲いの時に分解してしまいます。
毎年新しいたけでホップの棚の組み
古いタケは野菜や雪囲いの支柱に回します。(支柱は消耗品)
土台部分だけはコンクリートと2×4材で固定しています。





支柱を立てて、あるていど成長してくると葉が混み合ってきます。
春先はこれをまめにすいていきます。
地面に近い場所で陽があたらず色の薄い葉からうどんこ病がひろがりやすいからです。
また、この時期ホップに直接卵を産むタイプ(コロニー)を作る毛虫はあまりいないのですが
移動してきた大きめの毛虫がつきます。
混み合った葉は毛虫の隠れ蓑になりやすいので下葉をすっきりさせることで毛虫が防げます。
(下からのぼってくるので上の方はあまり関係ない)

混み合った葉

5.16 すっきりさせました
また株が大きくなってくると次から次への芽が伸びてきます。
下の方には細くて弱い茎の可愛い奴がひょろひょろもやもやしていますが
弱くて病気になりやすいのでそういうのはみなカットします。
さらに、後半伸びてきたものは栄養不足で色が薄いものが混じります。
つるものの施肥考察の記事にも書いていますが、
ここではリン・カリではなく必要なのはチッ素です。
下にチッ素の効果の写真を載せています。
(光の加減でわかりにくかったので同じ葉を写した写真ではないのですが、
同日、同じように黄緑かった葉にチッ素肥料をあげて緑に葉の色が治った葉です)

色の抜けた葉

チッ素をあげて5日後くらい
伸びた葉が光合成した栄養分は主に伸びる方に使われるようで、
新しく伸びてきた芽は根の栄養を使っています。
なので、後から伸びてきた芽は栄養不足なのです。
花をつけるのはまだ先なので、今時期はつるをひたすら伸ばすのに使う栄養
「チッ素」だけが不足するのですね。
黄色がかった葉はとにかくうどんこ病にかかりやすいので気をつけます。
黄色い葉がすくなければ病気しらずで過ごせます。

この記事を書いている6月6日ですが、6月4日にも2回目の葉すきを行いました。
そろそろ毛虫が見つかる時期なので他の植物も初夏の刈り込みを行っています。

2021.6.13更新

ネアンデルタールの薬師に学ぶ

イザの庭(薬になる植物)

Medicinal plants ブログタイトルのイザ、 ネアンデルタールのまじない女(薬師)から クロマニヨンのエイラに受け継がれた すばらしい植物たちの知識 私もイザに導かれて、植物の世界に魅了されました。 私のイザの庭にもずいぶん植物たちが...

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