Hop
Humulus lupulus
北海道で一番オススメのグリーンカーテン
それはホップです。
ほとんど世話のいらない優秀なつるものです。
1株植えれば3年後には屋根まで登ります。
冬がくる前に地際まで刈り込めるので
冬囲いの心配もありません。
優秀すぎてどんどん伸びるので、
あまり長くしたくない場合はどんどん切ってしまいましょう。
本当にこじんまりと管理したいならば、
脇から出てくる新しい株と
大きくなりすぎる前に交換すると良いと思います。
4年たった株を掘り返して移植しようと思ったら大変でした。
(樹勢のある大きな株を欲しい人がいたので)
移植ではなく古い株は処分の覚悟で掘り上げるのはまだ楽だと思います。
(ホップの根は株からまっすぐ垂直に50cmくらい下る
大きく太く木化した根と
地面の下5cmくらいを
横に長く長く張る細い根(そこそこ太いのもある)
です。
横に張る根はある程度太くなってもずるずる抜けますし
多少切っても問題ありません
下に行く根も根元を残せば切っても問題ないのですが
(樹勢が落ちるの覚悟で移植するので)
根元が「木」になっているので切るにも切れません。
横根から伸びている新しい株を移植するのは楽なんですけれどね。
上はつるなのに地面の下は木
それがホップの正体です。
なので毎年0からあんなに伸びることができるでしょうね。
ホップの病害虫は
「毛虫」
「うどんこ病」
です。
毛虫もコロニーが大量につく感じでもないので
春先に注意しておけばだいたい大丈夫です。
(たまに秋口にマイマイガがつくことがあります)
やっかいなのがうどんこ病
きゅうりと一緒に育てていると、
6月にやけに暑くなったりすると発生します。
(きゅうりと同じ菌に弱いと予想しています、
きゅうりがないと発生しないしきゅうりに発生しない時も発生しない)
かびにも関わらず雨が少なく乾燥すると発生するので、
急に暑くなると新しい弱い葉がやられちゃうのです。
うどんこ病にかかっても次から次へと伸びてくるので
グリーンカーテンにするぶんにはあまり問題がありません。
しかしホップの醍醐味
鞠花で発泡酒をビール風味に!!
をしたい場合には
柔らかい部分はみなやられてしまう(つまり鞠花も)
なのでそれは残念です。
よく言われる対策としては
「涼しい午前中に葉に水をかける」
「たくましく育てる」
「予防の薬剤を使用する」
などが言われていますが、
忙しくしていたりすると
やっぱりうっかりやられます。
(きゅうりが植わっているからかしら?)
しかし!!
『うまく肥料を与える』
で、とうとう今年はうまくいきました。
もともとつるものは
チッ素を多く必要としていますが
同時にチッ素のあげすぎは成長を促進しますが株を弱らせます。
病害対策には
リン・カリと言われる次第です。
ホップは放っておいてもバカみたいに伸びるので
病気にならないようにとチッ素を控えめで
リン・カリ多めに与えていました。
今年ふと気がついたのですが、
春に出た葉
晩春に出た葉
初夏に出た葉
では初夏のものが一番貧弱なのです。
そして色も黄色がかっている。
春や、晩春に出たものがわらわら育って
栄養を作り始めているはずなのにです。
はっ、まさかこんなに葉があっても
栄養が足りてないのか?
チッ素肥料(尿素)をあげてみました。
薄かった葉の色が濃くなりました。
チッ素足りてなかったのかい。
(今までは急な暑さで焼け気味なのだと思っていた)
薄い葉の色のものからうどんこ病にかかります。
(そして刈り取りがおいつかないと緑のものまで広がる)
そう、通常の病気対策とは逆でした。
というか予想を超えてチッ素分を必要としているようです。
そういえば株が小さかった頃は
きゅうりと一緒でも病気にならなかったんですよね。
クレマチスなんかだとチッ素のあげすぎはやはり病気の素なのですが
30mは伸びると言われるホップ。
つるものっぷりが規格外でした。
ちなみに今年はきゅうりも気持ちチッ素を多めにしたところ
ことらも全くうどんこ病にかかりませんでした。
施肥は普段
「通常言われている」
「こういう場合の配合」
を目安にして行ってしまいがちです。
でも、「どんなに対策をしてもいまいち」という場合
「葉の色」を参考に施肥について考えなおしてみてください
もちろん各お庭で条件は違うと思いますので
ホップへの施肥が我が庭と同じではないと思います。
目で様子を見て、考えて、試してみる。
そうそう植物は枯れないので
そうやってだんだん仲良くなっていけば良いのではないでしょうか
黄緑色の若い葉(これはこの後濃くなる) 暑くなってくるともっと黄色く小さい葉になる |
これは5月 この3倍くらいのびる |
ホップの鞠花 このままビールに入れて香りを楽しんだり、 ポプリにしたり、 若いうちに積むと色も綺麗 |
ホップの花 鞠花がつく前に咲く 地味なこちらが本来の花 |
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