魔法の庭は科学室

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2018年6月7日木曜日

ホップの管理(春〜初夏

ホップは地植えにして3年くらいになると、春雪解けとともに芽が出てきます。
伸びた芽は自然にカーブがかかって固まっています。
無理に誘引しようとすると折れてしまうので、
芽が20cm頃に伸びてきたあたりで支柱を組んでしまいます。
(ネットをかける場合はこの時点でかけます)

4.4雪解けすぐ


5.1支柱を立てる

支柱の立て方や紐での吊り方は環境しだいだと思いますが、
可能ならば3mくらい欲しいです。
我が家では試行錯誤の上、最近はたけを針金固定して枠組みを組み、
支柱に直接は巻きつきにくいので、麻紐をわたします。
こにタケ部分は冬囲いの時に分解してしまいます。
毎年新しいたけでホップの棚の組み
古いタケは野菜や雪囲いの支柱に回します。(支柱は消耗品)
土台部分だけはコンクリートと2×4材で固定しています。





支柱を立てて、あるていど成長してくると葉が混み合ってきます。
春先はこれをまめにすいていきます。
地面に近い場所で陽があたらず色の薄い葉からうどんこ病がひろがりやすいからです。
また、この時期ホップに直接卵を産むタイプ(コロニー)を作る毛虫はあまりいないのですが
移動してきた大きめの毛虫がつきます。
混み合った葉は毛虫の隠れ蓑になりやすいので下葉をすっきりさせることで毛虫が防げます。
(下からのぼってくるので上の方はあまり関係ない)

混み合った葉

5.16 すっきりさせました
また株が大きくなってくると次から次への芽が伸びてきます。
下の方には細くて弱い茎の可愛い奴がひょろひょろもやもやしていますが
弱くて病気になりやすいのでそういうのはみなカットします。
さらに、後半伸びてきたものは栄養不足で色が薄いものが混じります。
つるものの施肥考察の記事にも書いていますが、
ここではリン・カリではなく必要なのはチッ素です。
下にチッ素の効果の写真を載せています。
(光の加減でわかりにくかったので同じ葉を写した写真ではないのですが、
同日、同じように黄緑かった葉にチッ素肥料をあげて緑に葉の色が治った葉です)

色の抜けた葉

チッ素をあげて5日後くらい
伸びた葉が光合成した栄養分は主に伸びる方に使われるようで、
新しく伸びてきた芽は根の栄養を使っています。
なので、後から伸びてきた芽は栄養不足なのです。
花をつけるのはまだ先なので、今時期はつるをひたすら伸ばすのに使う栄養
「チッ素」だけが不足するのですね。
黄色がかった葉はとにかくうどんこ病にかかりやすいので気をつけます。
黄色い葉がすくなければ病気しらずで過ごせます。

この記事を書いている6月6日ですが、6月4日にも2回目の葉すきを行いました。
そろそろ毛虫が見つかる時期なので他の植物も初夏の刈り込みを行っています。

2021.6.13更新

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