魔法の庭は科学室

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2018年10月19日金曜日

秋の庭の彩について考える

学校花壇への宿根草導入という記事にある通り
小学校の花壇を宿根草ボーダーにして、
極力PTA(Parent-Teacher Associatio 保護者および教師)の手間を減らすという
活動をしてきました。

児童数減少・共働きなどで
PTA活動の担い手も減っています。
先生の負担も多く、
昔はよくいた理科教師から転向した小学校教諭で、
花壇を一手に担う先生もほぼみかけません。

その中で、学校花壇整備がどこまで
子どもたちの為になっているかというと
ちょっとわかりません。
花を好きな子の家では園芸が盛んだったりしますし、
好きではない子は学校の花壇など見向きもしません。
学校の花壇いらなくない?とは思うのですが、
それはそれで花がないのでしょうか?
授業で育てる朝顔やひまわりを育てちゃダメなのかなぁ?

そんな風に学校の花壇についてつらつら考えている中で
2018年の北海道では台風〜地震と天災が続きました。
そんな時なので準備されていた夏休み明けの
花壇整備は中止になりました。

地域(学校近辺の保護者以外)の方から
「花壇が見苦しい」
との苦情が入ったそうです。
(地震からまだ1週間ですよ〜。)
他にも現在使用していない花壇があることや、
また花壇に花が少ないことに対して
家で取れた球根をあげるから植えたらいいなどの
「善意の申し出」がありました。

花壇、そんなに見苦しくもないんですよね。
台風で倒れた枝や落ち葉などは確かにあったのですが、
それなりの体裁は保っています。
カラーリーフは色づき、蕾もついています。
ロシアンセージは綺麗な青い花をまだたくさんつけています。
けっこう綺麗なんです。

結局「花」が咲いていないことが問題なようです。
この時期一般的に好まれるのまだ花のある植物は
一年草の
ペチュニア・ビオラ・サルビアあたりでしょうか?

球根も庭で取れてるということは
チューリップ・スイセン・ムスカリ・
ユリ・ダリア

ダリアだけは秋に咲きますが掘り上げと植え込みが必要です。

秋に花がないと言ってますが球根は大抵春〜夏の花ばかりです。
球根植物は花後に茎が自然に枯れるまで残さなければならないので
人目につく花壇には不向きです。
美化の為に球根植物の茎を切るという植物の生態に反する行為を
「学校」の花壇でするのも好ましくないと私は思います。

もちろんPTAとして、一年草を頑張って植えている学校はたくさんあります。
保護者の傾向もありますし、学校の協力体制もあります。
みんなが好きでやっているところもあるかもしてませんが、
誰かが我慢しながらやっているだけかもしれません。

みなが楽しく協力的に一年草や宿根草の混じった花壇を作れるのが理想ですが、
難しい場合どう工夫するのかです。

地域の方との連携なくして冬場の通学路は確保できません。

先生に負担をお願いしたくはないので、
一年草には水やりに誰かが行かなければなりません
立派に育った宿根草ならば水やりがなくてもしのげますし、管理も簡単です。

とりあえず、来年は植物のネームプレートをつけたいと思います。
宿根草やハーブ類は知らないと雑草と間違われやすいので
雑草ではなくすべてが名のある植物だとわかれば見る目も変わってくるでしょう。

地域の方にも理解を求める場を作れるといいですね。
とはいってもそういう集まりを組んでも誰も集まらないんだよなぁ。

庭で今時期に花をつけている植物を写真に撮ってみました。
バニーズや朝顔はこぼれダネで勝手に出てくるのですが、
こぼれダネ系はコントロールしにくいので学校向けではないかなぁ?
フェンネルは地味だし。
ガウラあたりは学校にも植えていいかもしれません。

もらったマリーゴールド

ロシアンセージ

ガウラ

フェンネル

バニーズ

ジャーマンアサガオ
ここからは花ではなく秋も綺麗なシリーズ。
山葡萄は黒くなる前に緑から始まって青や紫とかわりダマの様。
とても綺麗です。
ラムズイヤーは子どもたちにも人気だと聞きました。
ホルディウムやフェツスカ、カレックスは
学校花壇にも移植したので、来年は大きくなってくれるでしょう
グラス類は秋の庭でとても美しい目玉植物です。
でもイネ科雑草と間違われるのかなぁ?

他の花の様子は10月の花々やラベル秋の庭などをご覧ください。
ナチュラルガーデンが好きな私には宿根草ボーダーは
美しく紅葉し始めた秋の彩として目に映ります。

最近は人気の出てきた宿根草ですが、
一年草の派手さには叶いませんし、
まだまだ植物の知名度自体が足りない様です。
なるべく多くの方に美しさをわかっていただける様に
精進しないといけませんね。

ヤマブドウ

ラムズイヤー

ホルディウム

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