魔法の庭は科学室

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2017年4月19日水曜日

小さな池を作ろう

簡単に作れる小さな池を紹介します。

うちの庭には小さな池が2つあります。
蓮の池と金魚の池です。
蓮の池にも虫が湧かない様に金魚がいます。
金魚はほぼ野生です。
餌をあげに行くと逃げる上に食べないのであげません。
雪が降ってもそのまま越冬します。

池を作るには、凍結震度を調べます。
凍結震度までは凍る可能性があるということです。
凍結震度より深ければ凍りません。
凍結震度を調べたら、それより深く掘ります。
そこに水漏れのしない容器を埋めます。
ちなみに水は空気より冷えにくいので、
凍結震度まで掘らなくても大丈夫ですが、
万全を来するなら凍結震度+5cmくらい掘りましょう。
ちなみに札幌市周辺の凍結震度は60cmです。

下の蓮の鉢は地下40cmくらいまでしか水深がありません。
もともと蓮池のつもりだったからです。
(球根類は土の中なのであまり難しく考えなくてもいい)
いきなりの根雪で金魚を回収できず、「すまん」と思っていましたが
雪が溶けたら元気に泳いでいました。
二匹目を探したらハスの泥の間に潜り混んでいました。
(その後元気に出て来た)
上に雪がしっかりとかぶさるところで、土なども入っているなら、
40cmでも行ける様です。
当時、蓮用の大きな鉢も売っていなかったので、
これは大きい植木鉢の穴をセメントで埋めました。
その上から庭から出た粘土を貼り付けて水が抜けないようにしました。
初めの年は全体から乾燥して行くので水の減りが早かったです。
最近では鉢の細かい目にも粘土や植物のなにかが詰まって水も減らなくなりました。
今はビオトープ様の大きな鉢も売っているのでそれを埋めたら楽でしょう。




次は金魚様に作った池です。
地面は65cmまで掘り、
この当時は50cmの深さのプラコンテナしか売っていなかったので、
レンガを埋めて横壁を高くとってコンテナだけ深く埋めました。
水深は48cmくらいでコンテナの底が地上からはー62cmくらいです。
その後上の蓮池の経験から横壁を浅くし、深度55cmくらいになっています。

池が地面に埋まっている限りは経験上40〜55cmの水深で大丈夫ですが、
池の外側が地面から出ている場合は水深が65cm以上あってもダメです。
水深ではなくどれだけ地面に埋まっているかがポイントなので
そこは気をつけてください。



どちらも子どもがはまらない様に(落ちるほど大きくない)
柵が置いてあります。

蓮の池、金魚の池ともに2年は夏場は緑色で魚が見えなくなっていたのですが、
蓮の池は昨年から透明度が高くなりました。
植物が完全に根付いて生態系が落ち着いた様です。

金魚の池には何も植えていなかったのですが、
昨年カヤツリソウを植えてみました。
しかし、ポットのままだったのがいけなかったのか、
日照不足で栄養が足りなかったのか越冬できませんでした。

そこで、6月18日に睡蓮(耐寒性)を入れました。
金魚をたくさん飼っている人に「睡蓮だと金魚が食べ漁る」と聞いていたのですが、
蓮池にいれた睡蓮が無事に育って大きくなっているので、
とりあえず入れてみました。

2017.6.30 サルフェリア

まだ緑色ですが、透明度は上がっています。
睡蓮も食べられていません。
アオコ(池の緑色の原因)が残っているので
満腹状態なだけかもしれませんが、
金魚が多いと食べられちゃうのかな?と思いました。
うちの池は自己完結、餌も、水換えも基本しません。
(酸素供給兼ねての足し水はする→溢れた水→植物の肥料)
金魚数が多い時点で自然の状態ではないですから、餌も足りないのでしょう。
睡蓮を入れて三日ほどで水が澄み始め、
水深15cmくらいまでは普通に見えるようになりました。
上の写真の時期(4月上旬)では蓮池が底まで見えているのに対し、
金魚池は魚が水面まで上がって来ないと見えませんした。


蓮池の方も気温が上がってやや緑かかって来ていますが、
こちらは水深20cmくらいまでぎりぎり見えます。

ちなみに蓮の池だったのですが、
ビオトーブでは夏の高温で死にそうになった
姫睡蓮(野外では越冬しないはず)を
「越冬する前にこのままじゃ死ぬ」
と入れたところ、普通に越冬し、かつ幅を聞かせています。
黄緑がかった丸い葉が蓮、切れ込みのある葉が睡蓮です
たぶん蕾も睡蓮(花びら形から)
昨年までは蓮の方が優勢でしたが、
今年は「姫」どころではありません。

池の管理で難しいのは虫が湧くことです。
メダカでもいいですが、メダカは冬は越せないので
金魚(和金)が強くて向いています。
うちの金魚池の主は
お祭りで掬われてやってきて死ななかった最強の和金です。
蓮池にいる金魚も、義父が繁殖している金魚の淘汰組です。
(餌ももらってない池の底から生還したやつ)

秋が進んでくると物陰でじっとするようになり、冬眠状態になります。
もし夏場餌をあげていたとしても、ここからはあげません。
雪解け後も、水の上の方に上がってくるまでは、
まだ半分冬眠状態なので、餌はあげません。
(うちではもうずっとあげていないけれど)

※メダカの越冬ですが、メダカも越冬し、春には産卵もするそうです。
環境次第だと思いますが、泥の中に潜って冬を越すそうです。
(知人のお家でのお話です)
メダカは金魚より澄んだ水を好むので、
条件としてはそれなりの水深があり、
そこに安定した土(泥)の底。植物の植わっていること。
日向ではないことでしょうか?

わたしもそのうちメダカ池を作ってみたいと思います。
(日陰に空き地がないので考えて作ります)

池作りはじつは簡単です。
庭に池があると癒されるので、ぜひ作ってみてください。
和金も水槽でみるには地味ですが、
池に走る一筋の赤はとても美しいです。



池の凍結についての情報はこちらにもあります
2017.11.15 更新

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