smoky phantom quartz
煙幻影水晶
ファントムクォーツ
は日本語では
幻影水晶と訳されます
またの名を
ghost quartz
ゴーストクォーツともいい
こちらはまんま幽霊水晶
ファントムでも、ゴーストでも
幻→幽霊
同じ様な気がしますが、
繊細な日本人ゆえに
風景が閉じ込められた様な
幻影水晶
と
幽霊水晶
と
内側の見た目で分けているのでしょうか?
商業的命名だから適当?
鉱石としては
石英、せいぜい水晶。
SiO2
ローズでも、アメシでも、
シトリンでも、スモークでも
色が綺麗なことの他に
あまり違いはないのですが、
ファントムクォーツは
一度出来た水晶を核にして
そこから二重に結晶が成長した
水晶なので、
ちょっと面白いのです
私はミネラルショーなどで
参考になりそうな鉱物も探しますが、
どれでもひとつ○○円
みたいな山で売っている、
ちょいとかけたりした原石が好きです。
お値段も手ごろなので
気楽に硬度を確かめたり、
ちょっと割ってみたりしてもできます。
自分で、何の鉱物なのかを確かめる
勉強にぴったりです。
山の中から種類の見当をつけたり、
全くわからなくても結晶が面白そうだったり、
そんな石を選んできます。
今回選んだこの石は
水晶クラスター、煙色、
ジオード殻つき
で、選びました。
家で表面を綺麗にしていた時に、
内側に影があることに気がつきました。
1番大きな結晶ではなく、
手前の小さめの結晶なのですが、
肉眼だとぼんやりした
1つの山になって見えていたのが、
スコープをつけて撮影すると
土台になった水晶の山が3つもありました。
そして
裏側というか、殻部分には
ガーネットが埋まっていました。
12面体の
わかりやすいあの形をしています。
拡大してみました 写真に撮ると反射の加減か 丸っこく写っていますが、 ルーペと肉眼でみると まさにガーネットの形です |
スモーキークォーツは
アルミニウムイオンの影響で、
煙色がかって見えます
アルミニウム寄りの構成
ということで、
礬系柘榴石
ジオードが柔らかくて
カルシウム系っぽいので
灰礬柘榴石
(grossularグロシュラー)かな?
ガーネットは
成分で色々種類があって、
石だけを見てもあまり区別がつきません
色や産地で予想がつくものもありますが、
スモーキークォーツと、
ジオードの殻があることで、
予想を立てられました
(正解は鑑定に出さないとわからないけれど)
観察、調べる、考える
この頭を使うプロセスが楽しいです
最後に、
このガーネット周辺に出来ている
柱状の結晶がまだ、判別不明です
周辺にカルサイトの小さな結晶とかもあるので、
Ca系ではなさそう
ほっそい水晶かな?とも思いましたが
条線が違うような
小さすぎて、
硬度も確かめにくく、
まだしばらく頭を悩ませられそうです
(わくわく)
価格:899円 |
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