魔法の庭は科学室

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新規理科好きHP↑https://magicalsciencegarden.jimdofree.com/

2017年12月9日土曜日

自家製ワインの作り方 2

「自家製ワインの作り方 1」で発酵まで紹介していたワイン作り。
「2」では発酵から熟成への過程を紹介します。

11月に入ってからかなり室温が下がったので、
今回は3週間弱発酵にかけました。

今回
さらしを縫って濾すための袋を作ってみました。

生地は二重にし、横型(濾過)縦型(絞り)と二種類作ってみました。





濾し袋をろうとにセットしてさらにざるでうけ、液体自体はボウルに開けます。
さすがに8L瓶ですから重いので2人かがりです。
まずは絞るのではなく液体だけを取り出してみました。





8L瓶一本(実質果実部分は6Lほど)から液体が4瓶取れました。
合計8本分です。
残った実や皮もあまり絞れそうな感じではなかったので
(発酵が順調になってから混ぜずにいたためけっこう乾いている)
絞らずに液体だけで瓶詰めすることにしました。

今後白ワイン(発酵が始まったら皮を除くついでに実を絞って液体だけにする)や、
実の粒の細いかくタネの多いブラックベリーの時に絞り袋の出番があるでしょう。

瓶詰めにしたワインは冷蔵庫へ
液体を取り出した順番を
8L瓶のどちらのものだったかをラベルに書いています。
瓶1と瓶2では微妙に液体の色が違います。


肝心の味ですが、今回は甘みも程良く残り
若いワインにありがちな酸味もなく
とてもまろやかな出来上がりでした。
熟成していない若い味なのですが、そのままでも結構飲めます。
瓶1と2で色と香りが違うのですが、どちらもまろやかです。

今年夏頃から作ったブラックベリー酒なども酸味が残っていたのですが、
ちょうど今頃まろやかに
美味しくなってきました。

そのことを思うと
今年のワインはとても良い出来です。
作り方は変わらないので、
今年はぶどうがよかったのだと思います。
(完熟・半腐貴ワイン状態)

ボジョレーがぶどうの出来次第と言うのを
身をもって実感しました。


使い終わった絞り袋どんなに洗っても怪しい色合いなので
(洗剤は使いたくない)
ネル(コーヒー)は煮ていた!!と思い煮てみました。
するとみるみる綺麗になりました。
煮出た汁は青いです。
(オレンジの証明の下だと紫)面白い。


次の日。
微妙に沈殿が出ています。
これは本当に最後の方の液体なので、
少し不純物が多い。
手間をかけるなら1週間くらいで
上澄みだけを取り出しますが
今回はスタートの透明度がかなり高いので
ちょっと様子見をしようかな?と思っています。
(空き瓶もないし)

上に書いていますが、1と2で色と香りが違います。
もとの果汁の量が違って発酵の進みに差があるのか
たまたま実の完熟度に違いがあったのか。
完成した時にも違いがあるのか。

色々興味はつきません。

飲み頃は1〜2ヶ月後


準備から発酵の仕方などは
を参考にしてください

2017年12月7日木曜日

雪囲い後の様子

今年は根雪が早そうです。
雪囲いのポイントで紹介した雪囲い後の様子を紹介します。
まだ雪かきによる雪山はなく積雪も30cm程度です。

雪山の下になる部分は
雪囲いのいらない植物しか植えていません。
雪山ができてしまえばその上で遊ぶことに問題はないのですが、
今時期に子どもが雪遊びをすると
雪で下が見えないために
下の植物を踏んでしまうのでしばらくは庭は立ち入り禁止です。


マタタビ
マタタビはまだ小株なので、雪の下をうっかり踏み抜かない様につるを根元にまとめた。

ゴールドクレストはまだ雪には埋もれていない。
むしろが役にたっている。
ぶどうはもう少し雪が深くなったら、ワイヤーネットの内側に雪を入れて
内側と外側から雪同士で支える

ブルーベリー
表面についた雪は支柱とネット支えている。

ブルーエンジェル(ヒバ)
まだ雪には埋もれない

バラ
雪にすっかり埋もれてしまった。
あまり圧雪はされせないので冬中こんな感じ。
枝にかかる荷重は支柱がささえる。
小さな株なので埋もれていることで逆に固定されている。


鉢植えなので、氷点下を切る日が出はじめた(11月初旬)頃に
鉢ごとむしろで覆った。
積雪が多くなれば鉢部分まで雪に埋める。

2017年11月30日木曜日

雪囲いのポイント

Ready for winter


秋の庭作りの後の週明け。
2017年の冬はこのまま根雪になりそうな勢いなので、
雪かきをしつつ、ぶどうとサクランボ、
ブルーベリーとゴールドクレスト(雪囲い必須)
の雪囲いをしました。
その後雨で半分くらいは溶けて、
バラも顔を出したのでなんとか残りも囲いきれました。

最初に雪囲いをした日
イザの庭のヒソップの頭だけ出ている

雪囲いの仕方は書籍などにも載っていますが、
やはりやってみないとわからない。
また、しっかり雪囲いをするのには時間もかかります。
「なるべく簡単に効率的に」
我が家ではポイントだけを抑えてなるべく簡素に雪囲いをしています。
周囲の立派な雪囲いと比べると見劣りがするかもしれません。
それでも十分に役目を果たしてくれています。

基本的に積雪地域の雪囲いとは
主に春先の雪解け時に枝が折れない様にするためにあります。
また、覆いも春の雪解け時に凍りついた雪で枝葉が剥がれないためにあります。
なぜ春先かというと、雪山の下に埋もれているときは、
雪自身がその重さを自分で支えているからです。
そして雪解け時期に凍ったり溶けたりする雪はどんどん重くなります。
そして氷付いたものがその重さで剥がれる時に、
枝葉が一緒にもがれたりするのです。
もちろん品種によっては寒さ対策であったり、
雪よりも上に出る部分へ対しての寒さ対策も必要であったりはします。
基本的には雪解けの固まった雪(氷)対策です。

※ 雪や気温の状況によって簡素な雪囲いでは越せない冬もあります。
※ 樹木の種類に合わせた雪囲いをしてください。
※ 植物自体の個体差・生育環境で越冬の基準は変わります。

雪囲いの資材を選ぶ時に気にかけること
その樹木に対して雪が断熱材となるかならないか。
植栽場所による荷重の違い。
植物、および積雪の環境。

雪囲いをする時に気にかけること
荷重のかかる方向。
環境に合わせた断熱、および防雪。

下の写真にそれぞれの雪囲いのポイントとともに
説明していますので、上記と照らしながら参考にしてください。


白樺
下の方は雪に埋もれる。
雪の堆積が出来る場所なので下の方を支えている
この場所では下部はほとんど雪に埋もれるので、
基本的には雪で支える。
支柱は横からの荷重に対する備え、
引きずられない様に支柱で吊ってはいない。
樹自体の支えは植樹時の下の方の太い材木。

白樺
枝は雪の下になる部分と上に出る部分がある。
まだ小さなん木で細枝など折れやすいのでまとめて
三角にくくる
寒さには強いのでネットで覆う

ゴールドクレスト
越冬には8℃くらい必要で
北海道では屋外での越冬は不可とされる。
乾燥に弱く実は室内での越冬もなかなか難しい。
5℃で越冬と言われるものは
だいたい積雪下でならそのままで越冬可能なものが多いが、
ゴールドクレストはそれよりも寒さに弱く
積雪下なだけでは葉が黄色くなり弱る。
我庭ではむしろに包んで(これは麻布)
さらに積雪下に置くことで
越冬している。

ぶどうの根元
ここは横に雪の堆積ができる。
丸太やスチールの棒では荷重に絶えないので
ワイヤーネット。荷重が分散される。
バラ(バビロン)
枝を剪定した後、
三角に支柱を立てその支柱で枝を支えながらテープを巻く。
支柱で枝を吊っているイメージ。
この場所は自然な積雪しかないので、雪があまり固く絞まらないので
この程度の作業。
剪定してあることが大切

ミニバラ
3株まとめて三角の支柱の内側に入れる
本当は葉を落とす。
溶けた雪の合間を縫って作業したので、ちょっと手抜き。
(剪定はしてある)

サクランボ
昨年までは上部が半分雪に埋もれる高さだったのでネットで巻いていたが
今年は枝を支えるだけにした。
枝が広がって裂けない様に各枝が引っ張り合う様にしている。
もう少し幹が太くなったらこのテープもいらない。


ブルーベリー
3本の樹に対して6本の支柱で囲み、まとめてネットで覆っている。
ブルーベリーは枝が細く春先に折れやすい
ネットで囲むことで枝折れを防ぐ。
ここも自然な積雪の場所なので
支柱で囲んであるので、全体的な荷重は支柱とネットで耐える。

ヒバとスモークツリー
ここも自然積雪
ヒバは春先凍りつくと葉が剥がれるのでネットで覆ってある
覆うついでに支柱で三角に囲んである。
むしろで囲むと蒸れて色が悪くなったのでネット。
スモークツリーは支柱に縛りつけて吊っている。
ヒースガーデン奥のスモークツリー
ここは完全に圧雪の下になる。
雪解け時には支柱も折れている。
折れつつなんとか支える感じで内側にまとめている。
雪山で子どもが遊んで踏み抜いたりするので目印がわりに
緑色のテープ。
右に見えているのはクレマチス
新枝先なので、雪に埋もれてしまったからこのまま春を迎える予定。
(本来は根元まで切る)

ぶどうの雪吊り
枝が下に引かれて落ちない様に
負荷のかかりそうなところを縛っていく。
詳しくはぶどうの剪定を参照してください

私も手抜きな雪囲いで冬に負けずに越せる様になったのは2年前です。
ポイントを抑えながら試行錯誤することで上手になれます。


さとらんどのガーデン

Sapporo City Rural Park
SATOLAND

Perennial Grass flower bed

さとらんどの
ヒースガーデンについてはすでに書きましたが
さっぽろさとらんど(田園テーマパーク)
札幌市東区丘珠町584番地2 公式HP

他にも、ハーブガーデン・宿根草ガーデンがあります。

昨年、今年と秋になって訪れているさとらんどでしたが、
来年は5〜9月の花のある季節に訪れようと心に決める次第です。
(動物・農業のイメージ先行でした。ごめんねさとらんど)

ハーブガーデンの案内はわかりにくい感じですが、
宿根草ガーデンは
花の名前がみな書いてあるのでとても親切です。

この花の少ない時期でもそれなりに楽しめます。

我が家にもあるフェツスカ

10月でも咲いているシュウメイギク

アサギリソウ

コルチカム

ヒース

アジュガ

ローズヒップ


イザの庭の冬仕度

Medicinal plants garden in november


ブログタイトルでもあるイザの庭
我が家の薬草ガーデンです。
11月下旬に入ってあっという間に雪の下になりましたが
11月に入ってからもずっと緑でした。
本当に雪に埋もれる1月から3月以外では
緑のまま使える薬草もある様です。

植物たちの冬へ向けての様子を紹介します。
基本的には
「根元に芽を出す」
「地に伏せる」
カワラハハコやハハコクサ、ベルガモットなどはそのまま枯れています。
ホップは刈り込んだ根元にすでに芽が顔を出しているものもあります。

普段の様子とは違う「冬支度」を見せた植物の写真を紹介しています。

今回少し拡張しました
ヒソップ
根元に小さな目がたくさん。
まだ上は青いのですが、もう少ししたら切ります

ニガヨモギ
こちらも根元に若い芽が。

セントジョンズワート
夏場は丈高くなるのですが、冬場は地を這います

ローマンカモマイル
こちらも地に伏せています


亜麻も根元に若い芽を用意しています。
写真にはありませんがノコギリソウ(ヤロウ)も地に伏せ気味になっています。
草丈があれば雪から顔を出し、その部分が寒さにやられます。
みな地ぎわに潜んで春を迎えるのですね。
今から芽を用意している草たちは春の活動も早いです。
薬としてだけではなく、は春一番にビタミン(青物)
として重宝であったというのが納得できる冬越しの姿です。

2017年11月28日火曜日

ドラゴンのたまご

Daenerys’s egg 



雪囲いをしていたら
白樺の枝の間に不思議なものをみつけました




まるで鳥の卵ですが木から生えているようです。
虫の卵にしては硬い。

まるで小さなドラゴンの卵?
夢が膨らむ魔法じみた色と形です。


もうひとつありました。
こちらは白が多い感じ

実はイラガの繭です。
こんなに綺麗なのに
とっても強力な毒蛾の繭でした。
(がっかり)
イラガの毛虫を見かけた覚えはないのですが

枝から外して捨てます。
外側は触っても大丈夫です。
(でも怖いからハサミ)






割ってみると
中の前蛹にはまだ毒針が残っています。
割ってしまえば冬越しはできないので
枝から外した後は気をつけながら殻を割って
さようならします。
じゃないと来年イラガの大発生になりかねません。

それにしてもとっても綺麗なのに。

なんだか悔しいですね。

2021.6.13更新

2017年11月21日火曜日

秋の庭作り(雪囲い前の手入れ)

雪囲いまではまだちょっと早かった11月の初旬。
11月にしては思った以上に緑も花も残っていました。
雪囲いを遅くすると言うことは、
根雪との競争になると言うことなので、
少しづつ冬に向けての今できる支度を進めていました。

モスキートブロッカーは枝を落とします。

まだ青くいい匂いなのですが、
根元に新芽もできてきている

なのでこんな感じに切り詰めます

グラスも植え替えました。
株を分けようかと思っていましたが、
子どもがたくさん出ているので親株は親株のまま
必要とされそうな所に移植しました。

カレックス
掘り返すのも一苦労

長靴(22.5の足)が写っているので
大きさがわかると思います。
植え替えにあたって根を半分ほどに削ります。
株わけたい時はもう少し綺麗に土を落とし、
根と葉の状態を注意しつつエイっと分けます。

同じくフェツスカグラウカも掘り上げました。

掘り上げたカレックスは
イザの庭を新しく拡張した部分に植えます。

隣が自転車小屋なので、
背景になるように期待しています。

その脇には日陰を作って日陰を好むクルマバソウを移植しました。

グラスを抜いた後には亜麻を移動。
カワラハハコなども少し広がりやすくなったはずです。
高さを出していちごものびのびとさせました。


この写真の左コンテナのある部分を庭として拡張しました
フェツスカグラウカの方は南の壁沿いに植えました。
雑草がまだ生えるので、対策になればいいです。
来春には小さいこどもたちも移植しようかな?と思っています
夏には土台部分に対してのグリーンカーテン効果が期待できないかな?

「宿根草は春先の活動が早いので秋のうちに植え替えましょう」
秋に植え替えれば、次年の成長は確実です。
しかし、雪解けすぐの芽がが動く前に
私は良く植え替えています。
雪解け後、土を軽くおこして
雪の下の半分腐葉土化した落ち葉を漉き込み、
さらにスギナの根を掘り出すのですが、
その時に状態を見ながら花壇のレイアウトを変えたりしています。

宿根草なので放って置くと、株がどんどん大きくなります。
もちろん秋に状態を見て春先を予想して、
植え替えるのが一番なのでしょうが、
春に株の状態を見ながら植え替えを行い、
花壇自体の管理を同時に進めています。
だって、春になったら新しい植物とか導入したくなるじゃないですか?



この植え替え作業をしたのが11月2日
ホップはぶどうを落とした日に一緒に刈り込みました

2017.11.1

リグラリアもこんな感じになっていたので
頭を落としました
頭を落として葉も減らした後、はじめて雪が積もりました。
週末にかけても雪予報です。

2017.11.2

2017.11.17

新しい庭の写真の通り、
一部の薬草たちは寒さにもめげずにまだ青々としていました。
このまま雪の下で過ごして春を迎えます。


2017.11.20


そして、週末の雪はこんなに積もりました。

本気で雪囲いが根雪との競争になってしまいました。

ネアンデルタールの薬師に学ぶ

イザの庭(薬になる植物)

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