多雪地域での宿根草
メリットとデメリット
降雪があり、除雪が入ると、人の通路だけでもかなりの雪山ができます。
自動車を持っている人だと
その3倍の雪山ができるのではないでしょうか?
先日50cmほど降雪があった日
雪の避け場所に困っているお宅をを見ました。
広くオープンなお庭をお持ちなので、
いくらでも雪捨て場があるように見えるのですが
庭の全体に綺麗に小ぶりの庭木を植えていらっしゃるので
庭には雪が捨てられないのです。
除雪した雪は自然に降雪したものと違って固く締まります。
雪囲いがしてあっても、除雪の雪が締め付けていくと囲いは持ちません。
私の庭では雪捨て場に困ることはありません。
雪が多く、雪山を作ることを前提で庭を考案したからです。
雪山ができる場所に宿根草
超低木のグラウンドカバーにもなるヒースやラベンダー
枝折れにも負けない(というか雑木扱い)ブラックベリーやグズベリー
大きく育てたくないので枝折れ容認のスモークツリー
などを植えています。
雪山にならない場所で自然降雪のみのエリアに
果樹やバラなどを植えています。
(境目のやや危険エリアに白樺を植えていますが
白樺も北海道に自生している強い木です)
宿根草は冬季間地上部が枯れます。
地上部がないということはほぼ冬場は植物の心配がないということです。
これは多雪地帯においては重要なことです。
また積雪がないと寒さで地面が凍ってしまうので、
雪き捨て場として使用するのは
とても効率が良いのです。
もちろん水はけが悪い場所などでは春先にまた違う心配が生まれますが、
宿根草が普通に育つような環境ならば
水はけなどの心配もいらないと思います。
もちろん宿根草ではなく1年草花壇にしてもかまいません。
畑でも良いと思います。
(裏の雪山側は畑にしています)
1年草の花壇や畑は毎年費用がかかるので、
雪捨て場が大きいと大変です。
雪捨て場にするからと放っておくと
雑草が生えてしまうので、我が家は宿根草頼みです。
雪国ではメリットだらけのような宿根草
なにがデメリットかというと
「強くて枯れない」
さらに大概の種類は自然に大きくなったり、増えたりします。
「切る」「抜く」「半分捨てる」
など簡単ですが管理は必要になります。
新しいものを植えたければ庭を広げなければなりません。
1年草花壇は毎年枯れますので毎年新しいことができます。
宿根草は同じものが生えてくるので、
植え替えたりしなければ飽きるかもしれません。
庭の構成のテキストでは
「日当たりや人や草木の成長、導線などを考えて」
と書いてありますが
北海道向けの物でも「積雪」「枝折れ」はあっても
『雪捨て場』はなかなか書いていないと思います。
それはガーデニングの話ではないからです。
もちろん「雪捨て場」として使用しなくても
多雪に寄る枝折れは常に問題です。
『雪の下に何を植えるか?』
『どのくらい雪が積もるか?』
花壇構成を考える時にちょっと思いめぐらしてみてください。
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宿根草花壇はこの下 |
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奥に少し写っているのが境目の白樺 |
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自然降雪エリア |